「辞めたい」と言われた時、院長はどうする?
スタッフから突然、
「私、この仕事向いていないと思います」「辞めようと思っています」
と言われたら、どうしますか?
私は、まず「もう辞めると決めた」と思わないことから始めます。
もちろん、強い意思で決めている場合もあります。
でも、その言葉の奥に「わかってほしい」「話を聞いてほしい」という気持ちが隠れていることもあります。
①いつからそう感じていた?
「何が向かないと感じたのかな?」
ここでは、あえて「感じて」という言葉を使います。
「向いていないんだね」と決めつけず、まず本人の気持ちを聞いてみる。
②よほどのことだったんだね
「何がそうさせてしまったのか、聞かせてくれる?」
この段階で「あなたの考え方にも問題があるんじゃない?」という話はしません。
本人にとっては、初めて経験する大きな問題かもしれないからです。
③あなたの評価(具体的に)
過去の出来事(仕事ぶり)を思い出して、認めていたことを伝えてみます。
人は、認めてもらえると安心します。
安心すると、今まで言えなかったことを話してくれることがあります。
④人は悩みながら成長していくもの
本人なりに悩むことは悪いことではない
院長から見れば「そんなことで」と思うことでも、本人にとっては大きな出来事なのです。
⑤できなくて当たり前
「できるようになるために努力する姿が素晴らしい」
これから先の楽しみをイメージさせて
「これから、こんなこともできるようになるよ。一緒に乗り越えていこう」
⑥誰もがみんな通る道
「昔、○○さんも同じことを言ってきたよ。でも、今ではあんなに成長したでしょう」
「自分だけじゃない」とわかることは、安心につながります。
彼女からしたら、生まれて初めての真剣な問題なのかもしれません。
だから、流さずに聞いてあげてください。
「縁」を信じて、まずは認めることから。
しっかり「顔色」を見てください
話し合いながら、言葉だけではなく、表情や返事の仕方も見ていきます。
「そうですね……」
意外と返事が少ない場合、まだ気持ちが動く余地があるかもしれません。
「試しに、もう一回やってみる?」
と、少し軽やかに聞いてみるのもいいでしょう。
「わかってはいるんですけど……」
「そうかもしれませんけど……」
この「けど」が何度も出てくるときは要注意。
「けど」には、まだ言えていない気持ちが隠れていることがあります。
その言葉だけを信じるのではなく、その前後にある言葉を聞くこと。
場合によっては、
「今日は少し休んで考えてみるといいよ。明日、また待ってるから」
と、その日は帰して様子を見ることもあります。
そして、何も言わず、院長の顔も見ない。
そんなときは、無理に言葉を重ねない。
沈黙にも、その人なりの意味があります。
「辞めたい」と言われたとき、すぐに引き止めるのでも、すぐに諦めるのでもない。
その言葉の奥に何があるのか。
その人を見て、聴いて、考える。
人を育てるということは、マニュアル通りにはいきません。
毎回 生まれて初めての初心者マーク!!

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